「一人旅でカンボジアに行ってきました。」
あなたの知り合いがこんな事を言っていたら、きっとあなたはこう思う事でしょう。
「一人でカンボジアに行くなんて、よっぽど海外旅行慣れしてるのね。」
「英語が堪能なんだ!凄い!!」
これら全て当てはまらない、わたくしの意味不明なカンボジア一人旅について書いていきたいと思います。
そう思い立ったのは、私が双子を妊娠するより数年前の事。
アラサー・既婚子無しの頃のお話でございます。
皆様、ポルポトはご存じですか?
おそらく、「詳しくは無いけど聞いたことはあるよ!」って方が多いと思います。
ざっくり説明すると、1970年代にカンボジアの政権を握り、わずか数年の間に、飢餓と大虐殺により国の人口を4分の1にしたという人物です。
この数字、とんでもないですよね。
現在のカンボジアでも、「血縁者をポルポトに殺されていない国民は存在しない」と言われているそう。
特筆すべきは、その治世・大虐殺の内容。
もんのすんご~くはしょって言うと、
・文明は人間をダメにする、農民最高!
・大人は色々悪い思想にかぶれてるからダメ、子どもの純粋さ最高!
・医者、教師、科学者、エンジニア、あと外国語が喋れるヤツ等、知識人は国をダメにするから処刑。
・美人やイケメンは人心を乱すから処刑、手が綺麗なヤツは農業してない証拠だから処刑、地図が読めるヤツはベトナムのスパイだから処刑、眼鏡してるヤツは知識人だから処刑。
・短期間に大量虐殺したから武器が足りない。よし、殴ったり水に漬けたりの原始的な方法で殺そう。それも大変になってきたし死体処理が大変だから、生きたまま埋めれば一石二鳥。っていうか、その穴も本人に掘らせれば一石三鳥。
・大人殺しすぎたから人手が足りない。でも純粋無垢な子どもは沢山居るから、兵士や教師や医者も子どもにやらせればいいよね。うん、もちろん手術もだよ?
まさに生き地獄。
このポルポト政権下のカンボジアを題材にした映画『キリングフィールド』は名作なので、興味をお持ちの方はどうぞ。
それでですね、カンボジアには当時の処刑場なんかが保存されておりまして、私はハタチくらいの頃からずっと、そこを自分の目で見てみたいなぁ~という漠然とした思いを抱いていたのです。
そして、ある日唐突に思い立ったワケですね。
アラサー子無しの今行っておかないと、次に行けるタイミングは10年単位で先かもしれない。
ポルポトが大虐殺を行っていたのは、そう遠い昔ではありません。そんな国ですもの、10年後にまた外国人が行けなくなってる可能性は充分にあり得ますもの。
よーし、機は熟した!!
カンボジアに行くのは今だ!!
カンボジアに行くと決めた私は、まずはカンボジアについて色々と調べてみましたよね。
調べて小一時間もしないうちに判明したのが、以下の事実です。
・外務省のホームページによると、国土全域が『警戒レベル1:充分に注意して下さい』。そしてチラホラと『警戒レベル2:不要不急の渡航は控えて下さい』の区域も。
・北朝鮮と並ぶアジア最貧国の1つ。GDPで言うと島根県の半分。
・ポルポト政権当時に埋めまくった地雷が今もバンバン埋まっている。
・世界遺産のアンコールワットは有名で、外国人観光客も沢山居る。ただしそれはアンコールワットにのみ。そして私が行くのは首都のプノンペンで、アンコールワットのあるシェムリアップとは飛行機の距離。
・ゆえに、『アンコールワットに行かない(首都のプノンペンだけ行きたい)人用』のツアーや航空券+ホテルのパックを取り扱っている旅行会社が無い。
※全て当時の情報です。
(※地雷撤去は2020年現在も続いております。)
ところで一つ困った事にですね、うちの夫は飛行機(特に国際線)が大の苦手でして。
絶対、一緒に行ってくれるワケは無いのですよ。
そしてですね、ただでさえアラサーになると数が少なくなる『子どもの居ない女友達』。
「カンボジア行こう♪あ、アンコールワットには行かないんだけど♥」
…なんて言ったところで、付き合ってくれる物好きなおなごなんて居るワケ…
いや、一人だけ心当たりあるわ。
地元の年下の友人で、数年前に一人でアジアをブラブラしてた超自由人。
今は就職してるハズだけど、アジア好きだから二~三泊なら付き合ってくれそう。
\スマホポチポチ…。/
私『久しぶり♪元気?』
友人『あっ、ちょうどコッチも連絡しようとしてたとこです♪実は、妊娠が発覚して、同棲してる彼氏と入籍する事になりました!!』
私『それは本当におめでとう』
という事は、一人旅…か。
いや、一人旅は好きだけれども、それは国内に限ったお話で。
『初めての海外一人旅』がカンボジア(しかもアンコールワットに行かない)って、ちょっとハードルが高いんじゃないのかなぁ…。
途方に暮れたわたくしは、己の胸に聞いてみましたよね。
私「やめとく?」
私「ううん、行く。」
と、いうわけで、カンボジアに一人旅をすることが決定いたしました。
~②につづく~
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